「自分だけのオリジナル曲を作ってみたい」「YouTubeやSNSで使えるBGMを自作したい」と考えたことがある方は多いのではないでしょうか。
DTM(デスクトップミュージック)とは、パソコンを使って音楽を制作することを指し、楽器が弾けなくても、楽譜が読めなくても始められるのが大きな特長です。DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)と呼ばれるソフトウェアを使えば、自宅のPC1台で本格的な楽曲が作れる時代になっています。
この記事では、UdemyでDTM・音楽制作を学ぶための講座の選び方と、初心者が効率よく作曲スキルを習得するためのポイントを解説します。

DTM・音楽制作を動画で学ぶメリット
音楽制作は、テキストや画像だけの解説では理解しにくい分野の一つです。コードの響き、リズムパターンの違い、エフェクトのかかり具合など、「音」を聴きながら学ぶことが上達への最短ルートです。
動画講座であれば、講師がDAWを操作しながら音を鳴らし、設定を変えるたびにサウンドがどう変化するのかをリアルタイムで確認できます。「この音はどうやって出すのか」「このパラメータをいじるとどうなるのか」が直感的に分かるため、テキスト教材よりも非常に効率が良いでしょう。
Udemyの講座は買い切り方式で、何度でも繰り返し視聴できます。30日間の返金保証もあるため、リスクを抑えて始められます。
DTM講座の種類と選び方
音楽理論入門講座
コードやスケール、リズムといった音楽の基本ルールを学ぶ講座です。楽譜が読めなくても受講でき、DAW上での実践と組み合わせて教えてくれる講座が多いです。
Udemyには「DTMerのためのガッツリ音楽理論0からコース!【初級編】」のように、楽譜が読めないDTMユーザーのために特化した音楽理論の講座が用意されています。
音楽理論は用語が一気に増える分野なので、動画だけだと「さっきのダイアトニックって何だっけ」と何度も戻ることになりがちです。索引から引ける理論書を1冊手元に置いておくと、確認のたびに動画を巻き戻さずに済みます。
DAWソフト別講座
DTMで使用するDAWソフトにはいくつかの種類があり、自分が使うDAWに対応した講座を選ぶことが重要です。
GarageBand:Apple製の無料DAW。iPhoneやiPadでも使えるため、DTM入門に最適
Logic Pro:GarageBandの上位版。Mac専用で、プロの現場でも使われている
Cubase:Steinberg社製。Windows・Mac両対応で、日本での使用者が多い
Studio One:PreSonus社製。無料版があり、操作性の良さで評価が高い
FL Studio:Image-Line社製。EDMなどの電子音楽制作で人気が高い
ジャンル特化講座
ポップス、ロック、EDM、Lo-Fi、ジャズなど、音楽ジャンルに特化した制作講座もあります。作りたいジャンルが決まっている場合は、そのジャンルの制作手法を直接学べる講座を選ぶと効率的です。
AI音楽制作講座
近年はSOUNDRAWなどのAI作曲ツールを活用した音楽制作も注目されています。「作曲AIと歌唱AIでつくる本格AIミュージック制作講座」のように、音楽未経験者でもAIの力を借りて楽曲を作る方法を学べる講座も登場しています。
DTMで身につけるべき基礎スキル
打ち込み(MIDI入力)の基本
DTMでは、楽器を実際に演奏しなくても、MIDIデータを入力(打ち込み)することで音を鳴らせます。ピアノロール画面で音の高さ・長さ・強さを指定するだけで、ドラム、ピアノ、ベース、シンセサイザーなど、あらゆる楽器の音を再現可能です。
まずはドラムパターンの打ち込みから始めて、次にベースライン、コード、メロディと順番に学んでいくのが基本的な流れです。
コードやメロディの段階に入ると、マウスで1音ずつ置いていく作業が急にしんどくなります。鍵盤を弾いてそのまま録れる環境にすると、思いついたフレーズを形にするまでの距離が縮まります。省スペースな25鍵タイプなら机の上でも扱いやすいでしょう。
ミキシングの基礎
複数のトラックの音量バランスを調整し、パン(左右の定位)やEQ(イコライザー)で音を整える作業がミキシングです。ミキシングの良し悪しで楽曲のクオリティが大きく変わるため、基礎的な知識は早い段階で身につけておきましょう。
コード進行の基本パターン
J-POPでよく使われるコード進行にはいくつかの定番パターンがあります。例えば「IV-V-IIIm-VIm(王道進行)」や「I-V-VIm-IV(カノン進行)」などは、多くのヒット曲に使われているパターンです。
コード進行のパターンを覚えるだけでも、「それっぽい曲」が作れるようになるため、初心者はまずここから始めるのがよいでしょう。
とはいえ、手札が王道進行とカノン進行の2つだけだと、次の曲もその次も同じ響きになってしまいます。定番パターンが用途別にまとめられた本を1冊持っておくと、「明るくしたい」「切なくしたい」といったイメージから逆引きできるようになります。

DTMに必要な機材と環境
DTMを始めるために必要な機材をまとめます。最初から完璧に揃える必要はなく、段階的にアップグレードしていくのが一般的です。
最低限の構成:PC(Windows/Mac)またはiPhone/iPad+無料DAW(GarageBand、Studio One Primeなど)
本格的な構成:PC+有料DAW+オーディオインターフェース+MIDIキーボード+モニターヘッドホン
MIDIキーボードはコードやメロディを直感的に入力するのに便利ですが、マウスだけでも打ち込みは可能です。予算に余裕があれば導入するとよいでしょう。
モニターヘッドホンは、一般的なリスニング用ヘッドホンと異なり、音のバランスを正確に確認するために設計されています。ミキシングの精度を上げたい場合は必須アイテムです。
低音や高音が強調されたリスニング用ヘッドホンで作業すると、自分の環境では良く聴こえた曲が、スマホやカーステレオでは別物になることがあります。夜に作業することが多い方にとっても、まず1本用意しておきたい機材です。
DTMではPCのスペックが重要です。プラグイン(音源やエフェクト)を多数使用すると、CPUやメモリに大きな負荷がかかります。メモリ8GB以上、SSD搭載のPCが推奨されます。古いPCでは動作が不安定になる場合があるため、事前にDAWの動作要件を確認しましょう。
音楽制作スキルを活かせる場面
DTMのスキルを身につけると、以下のような場面で活用できます。
YouTubeやSNS向けのBGM制作:自作のBGMを使うことで著作権を気にせず動画を公開でき、オリジナリティのある発信が可能になります。
ストックミュージック販売:制作した楽曲をAudiostockなどのストックミュージックサービスに登録し、ダウンロードされるたびにロイヤリティ収入を得ることが可能です。
ゲーム・アプリへの楽曲提供:インディーゲームやアプリの開発者向けに、BGMや効果音を提供する仕事もあります。
ボーカロイドや歌ってみた:作った楽曲にボーカロイドや合成音声を乗せて発表したり、歌い手に楽曲提供したりする活動も盛んです。
効率的な学習の進め方
DTMの学習で重要なのは、まず1曲を完成させることです。クオリティを気にしすぎて途中で止まるより、短くても簡単でも良いので最後まで仕上げる経験が大切です。
学習ステップとしては、以下の順番がスムーズです。
1. DAWの基本操作を覚える(トラック作成、録音、再生)
2. ドラムパターンを打ち込む
3. ベースラインとコードを追加する
4. メロディを乗せる
5. ミキシングで音量バランスを整える
6. 書き出し(エクスポート)して完成
好きな曲の「耳コピ」も上達に効果的です。プロの楽曲がどのような構成で作られているかを分析しながら再現することで、音楽的なセンスが磨かれます。

よくある質問
Q. 楽器が弾けなくてもDTMはできますか?
はい、できます。DTMではマウスやMIDIキーボードで音を打ち込むため、楽器の演奏スキルは必須ではありません。もちろん、ピアノやギターが弾ける方は入力が速くなるメリットがありますが、未経験からでも十分に楽曲を制作できます。
Q. 無料のDAWでも本格的な曲は作れますか?
GarageBand(Mac/iOS)やStudio One Prime(Windows/Mac)など、無料でも十分な機能を持つDAWがあります。まずは無料DAWで基礎を学び、機能に物足りなさを感じたら有料版にアップグレードするのが堅実な進め方です。
Q. 音楽理論は必ず学ぶ必要がありますか?
必須ではありませんが、基本的なコード理論を知っているだけで作曲の効率が大幅に上がります。最低限、メジャースケールとダイアトニックコードの概念を理解しておくと、行き詰まりにくくなります。
まとめ
Udemyの音楽制作・DTM講座は、楽器経験や音楽知識がゼロの状態からでも、体系的に作曲スキルを身につけられる環境を提供しています。音楽理論の基礎、DAWの操作方法、打ち込み、ミキシングと、段階的に学べる講座が揃っています。
無料DAWとパソコンがあれば今日から始められる手軽さも魅力です。まずは自分が使うDAWに対応した入門講座を1つ選び、最初の1曲を完成させることを目標にしてみてください。


