「イラストを描いてみたいけど、何から始めればいいか分からない」「デジタルイラストに挑戦したいけど、ツールの使い方が難しそう」と感じている方は少なくないでしょう。
デジタルアートの世界は、ペンタブレットやiPadの普及によって以前よりずっと身近なものになっています。SNSのアイコン作成、LINEスタンプ制作、同人誌、ゲームのキャラクターデザインなど、イラストスキルの活用場面は年々広がっています。
この記事では、Udemyでイラスト・デジタルアートを学ぶための講座の選び方と、初心者が効率的に画力を伸ばすためのポイントを解説します。

デジタルイラストを動画で学ぶメリット
イラストの描き方を書籍で学ぶ場合、完成した作品と手順が載っているだけで、実際の筆運びや色の塗り重ね方が分かりにくいというデメリットがあります。
動画講座であれば、講師が一筆一筆描いていく過程をそのまま見ることができます。下描きからペン入れ、着色、仕上げまで、すべての工程を映像で追えるため、「この線はこういう力加減で引くのか」「色はこの順番で塗るのか」と直感的に理解できます。
また、デジタルイラストではソフトウェアの操作が必要になりますが、画面操作を動画で確認しながら同じ手順で進められるのは、テキスト教材にはない大きな強みです。
ただ、講師の筆運びを真似しようとしてもマウスでは同じ線が引けず、そこで手が止まってしまう方もいます。筆圧で線の太さが変わる環境をつくりたいなら、エントリー向けのペンタブレットを1枚用意しておくと講座の内容を再現しやすくなります。
Udemyの講座は買い切り方式のため、自分のペースで繰り返し視聴しながら練習できます。30日間の返金保証もあり、内容が合わなければ返金を申請することも可能です。
イラスト・デジタルアート講座の種類
完全初心者向け講座
線の引き方、基本図形の描き方、人体の比率など、イラストの基礎中の基礎から学べる講座です。絵を描いた経験がほとんどない方は、ここからスタートするのが確実です。
Udemyには「PC不要!スマホではじめるデジタルイラスト」のように、スマートフォンだけでデジタルイラストを始められる講座もあります。高価な機材を揃えなくても気軽に始められるのが魅力です。
ソフトウェア別講座
デジタルイラストのソフトウェアは複数あり、それぞれ特徴が異なります。
CLIP STUDIO PAINT:イラスト・マンガ制作の定番ソフト。ブラシの種類が豊富で、日本のイラストレーターに人気が高い
Adobe Illustrator:ロゴやアイコンなどのベクター形式のデザインに向いている。Adobe公式サイトで詳細を確認可能
Procreate:iPad専用のイラストアプリ。買い切り方式で、直感的な操作性が評価されている
MediBang Paint:無料で使えるイラスト制作ソフト。PC・タブレット・スマホに対応
自分が使いたいソフトウェアに対応した講座を選ぶのが、最も効率的な学習の第一歩です。
日本語のイラスト講座はCLIP STUDIO PAINTを前提にしたものが多いため、受講したい講座が決まっている場合はソフト側を合わせておくと進めやすくなります。買い切りのパッケージ版と月額プランがあるので、使い方に合う方を選ぶとよいでしょう。
ジャンル・目的別講座
キャラクターイラスト、背景イラスト、似顔絵、アイコン制作、LINEスタンプ制作など、ジャンルに特化した講座もあります。「何を描きたいか」が明確な方は、目的に直結する講座を選びましょう。
イラスト学習で身につけるべき基礎スキル
デッサン力(観察力)
デジタルでもアナログでも、デッサン力は画力の土台です。対象物をよく観察し、形・比率・陰影を正確に捉える力がなければ、どんなに高機能なソフトを使っても思い通りの絵は描けません。
基本的な図形(球体・立方体・円柱)の描き方を練習してから、人体や動物、物体のデッサンに進むのが王道のステップです。
人体構造の理解
キャラクターイラストを描くなら、人体の骨格と筋肉の基本構造を理解することが大切です。頭身の比率、関節の可動域、重心の取り方など、人体の仕組みを知ることで自然なポーズが描けるようになります。
ここは動画だけだと追いつきにくく、「講座では描けたのに、自分でポーズを変えると崩れる」となりやすい部分です。骨格や関節の図が載った人体デッサンの本を手元に置き、描きながら照らし合わせるという進め方もあります。
色彩の基礎知識
色相・明度・彩度の三属性を理解し、配色の基本パターン(補色、類似色、トライアド配色など)を知っておくと、見栄えの良いイラストに仕上がります。
デジタルイラストでは色の変更が容易なため、実験的にさまざまな配色を試しながら感覚を磨くことが可能です。

デジタルイラストに必要な機材
デジタルイラストを始めるにあたり、以下の機材が必要です。ただし、すべてを最初から揃える必要はありません。
最低限の構成:スマートフォン+指またはタッチペン+無料アプリ(MediBang Paintなど)
本格的な構成:PC+ペンタブレット+イラストソフト(CLIP STUDIO PAINTなど)、またはiPad+Apple Pencil+Procreate
iPadとApple Pencilの組み合わせは、紙に描くような自然な描き心地と持ち運びやすさのバランスが良く、初心者にも経験者にも人気があります。
すでにiPadをお持ちなら、買い足すのはペンだけで済みます。指で描いていて線がぶれるのが気になっているなら、まずここから環境を整えるという手もあります。お使いのiPadに対応する世代が決まっているため、購入前に型番を確認しておくと安心です。
機材選びに時間をかけすぎないことが大切です。「最高の道具が揃ってから始めよう」と考えていると、いつまでも始められません。まずは手持ちのスマートフォンやPCで始めてみて、続けられそうなら機材をアップグレードするのが賢い進め方です。
イラストスキルを活かせる場面
イラスト・デジタルアートのスキルは、さまざまな場面で活用できます。
SNSアイコン・ヘッダー制作:オリジナルのアイコンやヘッダー画像を作成することで、個性的なプロフィールを演出できます。
LINEスタンプ販売:自作のイラストをLINEスタンプとして販売し、収益を得ることが可能です。LINE Creators Marketから誰でも申請できます。
クラウドソーシングでの受注:ランサーズやクラウドワークスなどのプラットフォームでは、イラスト制作の案件が多数掲載されています。副業として取り組んでいる方も増えています。
同人活動・創作活動:イベントへの出展や、pixivなどの投稿サイトでの作品公開など、趣味としての楽しみ方も広がります。
効率的な学習の進め方
イラストの上達には「描く量」が欠かせません。Udemyの講座を視聴するだけでは画力は向上しないため、講座を見ながら一緒に手を動かすことが大切です。
講座の中で講師が描く作品を、一時停止しながら同じように描いてみる「模写学習」が効果的です。最初はうまく描けなくても、何度も繰り返すうちに手が動きに慣れてきます。
とはいえ「今日は何を模写しよう」で迷って手が止まる日もあります。お題が順番に並んだ練習本を1冊用意しておくと、迷う時間を描く時間に回せます。
また、毎日15~30分でもいいので継続的に描く習慣をつけましょう。週末にまとめて長時間描くよりも、短い時間でも毎日描くほうが上達は早いとされています。

よくある質問
Q. 絵心がなくてもデジタルイラストは始められますか?
はい、始められます。「絵心がない」と感じている方の多くは、描き方を体系的に学んだことがないだけです。基礎的な描画テクニックを学べば、誰でも一定レベルのイラストが描けるようになります。
Q. どのソフトから始めるのがよいですか?
iPadをお持ちであればProcreate、PCをお使いであればCLIP STUDIO PAINTがバランスの良い選択です。まずは無料ソフト(MediBang Paintなど)で試してみて、本格的に続けたいと思ったら有料ソフトに移行するのも良い方法です。
Q. ペンタブレットは必要ですか?
PC環境でデジタルイラストを描く場合はペンタブレットがあると格段に描きやすくなります。エントリーモデルであれば5,000~10,000円程度で購入できるため、続ける意志があれば早めに導入するのがよいでしょう。
まとめ
Udemyのイラスト・デジタルアート講座は、完全初心者からスキルアップを目指す経験者まで幅広いレベルに対応しています。使用するソフトウェアや描きたいジャンルに合った講座を選び、動画を見ながら実際に手を動かして練習することが上達への近道です。
スマートフォンだけでも始められる手軽さがあり、買い切り方式で何度でも復習可能な点もUdemyの魅力です。まずは基礎講座を1つ受講して、デジタルイラストの世界に飛び込んでみてください。


