「簿記って難しそう」「会計の知識は経理担当者だけが必要なのでは?」と思っている方は多いかもしれません。しかし、簿記・会計の基礎知識はビジネスパーソンなら誰でも身につけておきたいスキルです。
会社の財務状況を理解できれば、取引先の信頼性を判断したり、自分の部署の予算管理をしたり、副業の確定申告をスムーズに行ったりと、実用的な場面で大いに役立ちます。
この記事では、Udemyで簿記・会計を学ぶための講座の選び方と、効率的にスキルを身につけるためのポイントを解説します。

簿記・会計を動画で学ぶメリット
簿記の学習は、テキストだけだと仕訳のルールや勘定科目の関係性が抽象的で分かりにくいことがあります。動画講座なら、講師が実際に仕訳を書きながら「なぜこの勘定科目を使うのか」を解説してくれるため、理解のスピードが格段に上がります。
また、図やグラフを使って財務諸表の読み方を視覚的に説明してくれる講座も多く、数字に苦手意識がある方でもハードルが低くなっています。
Udemyの講座は買い切り方式で、何度でも繰り返し視聴可能です。苦手な単元だけ集中的に復習できる点は、テキスト学習にはない大きなメリットでしょう。
Udemy簿記・会計講座の種類と選び方
超入門・教養レベルの講座
「スキマ時間で!ビジュアル簿記「超」入門編」のように、たった2時間程度で複式簿記の基本的な考え方を理解できる講座があります。資格取得が目的ではなく、ビジネス教養として会計の仕組みを知りたい方に最適です。
「1時間でサクッと学ぶ!会計職ではない人のための「現場で役立つ」会計知識」も、経理以外の職種の方が日常業務で使える実践的な会計知識を短時間で学べる講座として評価が高いです。
日商簿記検定対策講座
日商簿記3級や2級の試験対策に特化した講座もあります。資格取得を目指す方は、新試験制度に完全対応した講座を選びましょう。
日商簿記3級は約10時間の学習で合格を目指せるレベルとされており、Udemyにもコンパクトにまとまった試験対策講座が用意されています。
ただ、動画講座は「仕組みを理解する」ところに強い一方で、試験範囲を漏れなく押さえる用途には市販のテキストのほうが向いています。受験を決めているなら、講座と並行して1冊用意しておくと抜けが出にくくなります。
実務・確定申告向け講座
フリーランスや副業をしている方向けに、確定申告や青色申告のやり方を解説する講座もあります。帳簿のつけ方から決算書の作成まで、税務に直結する実務知識を学べます。
確定申告まわりは制度改正が入りやすいため、その年度に対応した書籍を1冊そばに置いておくと、申告時期に慌てずに済みます。記入例が載っているタイプなら、実際の書類と見比べながら進められます。
目的の明確化:「教養として学ぶ」「簿記3級を取る」「確定申告を自分でやる」など、目的によって最適な講座が異なる
講師の資格:公認会計士や税理士など、実務経験のある講師の講座を選ぶと信頼性が高い
最新制度への対応:簿記の試験制度や税制は変更されることがあるため、最新の情報に対応した講座を選ぶ
簿記・会計で学ぶべき基礎知識
複式簿記の仕組み
簿記の基本は「複式簿記」です。1つの取引を「借方」と「貸方」の2つの側面から記録する仕組みで、常に左右の金額が一致するようになっています。
例えば、商品を10,000円で現金販売した場合、借方に「現金 10,000円」、貸方に「売上 10,000円」と記録します。この原理を理解することが、簿記学習のスタート地点です。
財務三表の読み方
ビジネスで特に重要な財務諸表は以下の3つです。
貸借対照表(B/S):ある時点の会社の資産・負債・純資産の状況を示します。「会社にどれだけの財産があり、借金がいくらあるか」が分かります。
損益計算書(P/L):一定期間の収益と費用を示し、最終的な利益を計算します。「会社がいくら稼いで、いくら使ったか」が分かります。
キャッシュフロー計算書(C/F):現金の流れを営業・投資・財務の3つに分類して示します。利益が出ていても現金が不足している場合があるため、資金繰りの状況を把握するのに重要です。
この3つは名前を覚えるより、実際の企業の数字を見ながら「どこを見れば何が分かるか」を追ったほうが頭に残ります。実在企業の決算書を題材にした読み方の本は、簿記の勉強と並行して読み進める教材として選ばれています。
仕訳と勘定科目
取引を記録する際に使う「勘定科目」は数十種類ありますが、まずは頻出する科目(現金、売上、仕入、売掛金、買掛金、給料など)を覚えるところから始めましょう。すべてを一度に暗記する必要はありません。

簿記・会計スキルを活かせる場面
簿記・会計の知識は、経理職以外の方にも幅広く活用できます。
経営数字の理解:自社の決算書を読めるようになることで、会社の現状や経営判断の背景を理解しやすくなります。管理職や起業を目指す方には特に重要なスキルです。
取引先の信用調査:取引先の財務諸表を読み解くことで、「この会社は安全に取引できるか」を自分で判断できるようになります。
副業・フリーランスの確定申告:確定申告を自分で行えるようになれば、税理士に依頼する費用(年間数万~数十万円)を節約できます。特に青色申告の場合は最大65万円の控除が受けられるため、正確な帳簿付けが節税に直結します。
転職・キャリアアップ:日商簿記2級は、日本商工会議所が実施する知名度の高い資格であり、転職時にアピールポイントになります。
家計管理・資産運用:会計の考え方を個人の家計に応用すれば、収支バランスや資産状況を的確に把握でき、お金の管理が上手くなります。
簿記学習の効率的な進め方
簿記の学習で最も大切なのは、繰り返し仕訳問題を解くことです。理論を理解しただけでは身につかないため、実際に手を動かして問題を解く練習が欠かせません。
問題を解く段階になると、電卓を打つ速さもそのまま解答時間に効いてきます。日商簿記の試験ではプログラム機能付きの電卓は使えないため、早めに試験で使える1台に慣れておくと本番で戸惑いません。キーが大きめのものは打ち間違いも減らせます。
Udemyの講座を視聴したあと、講座内の練習問題や市販の問題集を使って復習するサイクルを作りましょう。1日30分でも継続すれば、基礎的な仕訳は2~3週間で身につきます。
また、freeeや弥生会計などのクラウド会計ソフトを使って実際に帳簿をつけてみるのも効果的です。座学で学んだ知識を実務で使うことで、理解が一気に深まります。
簿記の学習では丸暗記は非推奨です。「なぜこの勘定科目を使うのか」「なぜ借方に記入するのか」を理解しながら進めないと、応用問題に対応できなくなります。動画講座で「仕組み」を理解してから問題演習に取り組みましょう。
よくある質問
Q. 数学が苦手でも簿記は学べますか?
はい、学べます。簿記で使う計算は四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)が中心であり、高度な数学の知識は必要ありません。重要なのは計算力よりも「ルールの理解」です。
Q. 簿記3級はどのくらいの学習時間で取得できますか?
一般的には100~150時間程度の学習で合格可能とされています。1日1時間の学習であれば3~5ヶ月、集中的に学べば1~2ヶ月で合格を目指せます。
Q. Udemyの講座だけで簿記3級に合格できますか?
Udemyの講座で基礎知識を身につけた上で、過去問演習を追加で行うことを推奨します。Udemyの講座で「理解」し、問題集で「演習」するという組み合わせが効率的です。
問題集は解説の厚さで選ぶと、間違えた問題を自力で潰していけます。使っているテキストと同じシリーズで揃えると用語や表記が一致するので、勉強中に混乱しにくくなります。

まとめ
Udemyの簿記・会計講座は、教養レベルの短時間講座から日商簿記検定対策、確定申告の実務講座まで幅広く揃っています。動画で仕訳の仕組みや財務諸表の読み方を視覚的に学べるため、テキストだけの学習よりもスムーズに理解が進みます。
経理担当者だけでなく、ビジネスパーソン全般にとって簿記・会計の知識は大きな武器になります。まずは自分の目的に合った講座を1つ選び、仕訳の基本から学び始めてみてください。


