「DX(デジタルトランスフォーメーション)を学びたいけど、どの講座を選べばいいかわからない」と悩んでいる方は多いでしょう。DX関連の講座は無料のものから数十万円のスクールまで幅広く存在し、内容もAI・データ分析・クラウドなど多岐にわたります。
この記事では、DX学習におすすめのオンライン講座を、初心者・中級者・法人研修などの目的別に厳選して紹介します。講座の選び方のポイントも解説しているので、自分に合った学び方を見つける参考にしてみてください。

DX学習のオンライン講座を選ぶ3つのポイント
数ある講座の中から自分に合ったものを選ぶために、以下の3つのポイントを意識しましょう。
1. 自分のレベルに合っているか
DX講座は「DXとは何か」を学ぶ入門レベルから、実際にPythonやSQLを使ってデータ分析を行う実践レベルまで幅があります。ITの基礎知識がない状態でいきなり実践講座に挑戦すると挫折しやすいので、まずは自分の現在地を把握することが大切です。
2. 学習目的に合った内容か
DXの範囲は広いため、「AIを業務に活用したい」「データ分析がしたい」「DX推進の全体戦略を学びたい」など、目的によって選ぶべき講座は変わります。漠然と「DXを学ぶ」ではなく、具体的なゴールを設定しましょう。
3. 費用と補助金の活用
無料で学べるものから有料のスクールまで価格帯は様々です。DX関連講座は国の補助金・助成金の重点分野に指定されているため、対象の講座を選べば費用を大幅に抑えることができます。
DX入門におすすめのオンライン講座(初心者向け)
ITの知識が少ない方や、DXの全体像をまず理解したいという方におすすめの講座を紹介します。
なお、いきなり動画講座から入ると聞き慣れない用語で手が止まりやすいです。DXの全体像を1冊にまとめた入門書を手元に置いておくと、つまずいたときに立ち返れるので学習が進めやすくなります。
マナビDX(経済産業省・IPA)
マナビDXは国が運営するDX学習のポータルサイトで、「デジタルスキル標準」に準拠した信頼性の高い講座が無料で多数公開されています。DXリテラシーの基礎から学べるため、最初の入り口として最適です。
Udemy DX関連講座
Udemyでは、「デジタルトランスフォーメーション入門」をはじめとするDX基礎講座が豊富に揃っています。動画形式で自分のペースで学べるのが特徴で、セール時にはリーズナブルに購入できます。買い切り型のため、繰り返し復習が可能です。
Schoo DX関連授業
Schooでは、DX入門やデジタルリテラシーに関する生放送授業を無料で視聴できます。録画視聴にはプレミアム会員登録が必要ですが、生放送ならコストをかけずに学べます。

DXスキルを実践的に学べるオンライン講座(中級者向け)
基礎を理解した上で、実際にツールやプログラミング言語を使ってDXスキルを実践的に身につけたい方向けの講座を紹介します。
Aidemy Premium
AidemyはAIやデータサイエンスに特化したオンラインスクールで、PythonやTensorFlowを使った実践的なカリキュラムが特徴です。専門実践教育訓練給付金の対象コースがあり、費用を大幅に抑えて受講できます。3か月・6か月・9か月のプランがあり、働きながら無理なく学べる設計になっています。
ただし、Pythonをまったく触ったことがない状態で受講を始めると、序盤の文法パートでつまずいて質問することも思いつかない、という状態になりがちです。手元に文法を引ける入門書を1冊用意しておくという手もあります。
Coursera DX関連プログラム
Courseraでは、Googleが提供する「Data Analytics Professional Certificate」やIBMの「AI Engineering Professional Certificate」など、世界的な企業や大学が提供するDX関連プログラムを受講できます。修了証を取得でき、キャリアアップにも活用しやすいです。
テックアカデミー データサイエンスコース
テックアカデミーはPythonを使ったデータ分析やAIプログラミングのコースを提供しており、現役エンジニアのメンタリングを受けながら学べます。リスキリング支援事業の対象コースもあり、補助金の活用が可能です。
edX MITのDX関連講座
edXでは、MITやハーバード大学が提供するデータサイエンスやAIに関する講座を受講できます。無料で講義を視聴できるAuditモードがあり、コストを抑えて世界トップレベルの内容に触れることができます。
この手の実践講座は「動画を見ながら自分でも手を動かす」形式が中心になります。ノートPC1画面だと動画と作業画面の切り替えが増えて手が止まりやすいので、サブディスプレイを足して片側に動画、片側に作業画面を置く方も多いです。
法人向けDX研修におすすめのサービス
自社の従業員にDXスキルを身につけさせたい企業向けのサービスも紹介します。
Schoo for Business
Schoo for Businessは動画研修プラットフォームで、DX・AI・データ分析などの講座が充実しています。従業員1人あたり月額1,650円(税込)で利用でき、研修の進捗管理機能も備わっています。動画コンテンツは日々更新されるため、最新のトレンドにも対応できます。
ディジタルグロースアカデミア
経営層から現場社員まで全社的にDXリテラシーを高めるための研修プログラムを提供しています。企業の課題や業界に合わせたカスタマイズが可能で、実務に直結する内容が特徴です。
NEC DX基礎講座
NECが提供する法人向けDX研修は、eラーニングとオンライン集合研修を組み合わせた形式で提供されています。IT企業の知見を活かした実践的なカリキュラムが特徴です。

DXオンライン学習で活用できる補助金一覧
- 教育訓練給付制度:個人向け。一般(20%)、特定一般(40%)、専門実践(最大80%)の3種類
- リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業:個人向け。最大70%補助。経産省認定スクールが対象
- 人材開発支援助成金:法人向け。中小企業は最大75%助成+賃金助成あり
- 自治体独自の助成制度:東京都のDX実践人材リスキリング支援事業など、自治体ごとに独自の助成制度がある
DX分野の研修は国の重点支援領域に位置づけられているため、他の分野よりも手厚い補助を受けられる傾向があります。受講前に使える制度がないか確認してみましょう。
DXオンライン学習でよくある質問
Q. DX学習は何時間くらいかかる?
DXの基礎理解であれば10〜20時間程度で概要をつかめます。実践的なスキル(データ分析やAI活用など)の習得には100〜300時間程度の学習が目安とされています。
Q. IT知識がゼロでもDX講座についていける?
入門レベルの講座であれば、IT知識がない状態からでも受講できます。マナビDXやUdemyの入門講座は、専門用語をわかりやすく解説してくれるため、初心者でも安心です。
Q. DX関連の資格は取ったほうがいい?
IPAの「ITパスポート」はDXリテラシーの証明としてコスパが良いです。より専門的なスキルを証明したいなら、日本ディープラーニング協会の「G検定」や「E資格」も選択肢になります。
ITパスポートは市販テキストが充実しているので、動画講座と並行して1冊で範囲を押さえる進め方をとる方が多いです。気になる方はチェックしてみてください。
講座の料金や補助金の対象範囲は変更される可能性があります。受講前に各サービスの公式サイトで最新の情報を確認してください。

DXオンライン学習を効率的に進めるコツ
学習時間を確保するスケジュール管理
働きながらDXを学ぶ場合、学習時間の確保が課題になりやすいです。おすすめは、通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を活用する方法です。1日30分でも継続すれば、1か月で15時間の学習になります。スマートフォン対応の講座を選べば、移動中にも学習を進められます。
とはいえ通勤電車やカフェは周囲の音が入りやすく、講義の音声が聞き取りづらくて結局スマホを閉じてしまう、という口コミも多いです。移動中の学習をメインにするなら、ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンがあると受講のハードルが下がります。
インプットとアウトプットのバランス
動画を見るだけの学習では知識が定着しにくいです。学んだ内容を自社の業務に当てはめて考えたり、簡単なデータ分析を実際に行ってみたりと、アウトプットの機会を意識的に作ることが大切です。
学習コミュニティの活用
DX学習を続けるモチベーション維持には、同じ目標を持つ仲間の存在が効果的です。Schooの生放送授業のコメント機能や、スクールのSlackコミュニティなどを活用して、学習仲間とつながりましょう。
DX関連で取得しておくと有利な資格
DXスキルを客観的に証明するための資格も検討しましょう。
ITパスポート(IPA)
ITの基礎知識を幅広く問う国家試験で、DXリテラシーの入門資格として人気が高いです。学習時間の目安は100〜150時間程度で、合格率は50%前後です。
G検定(日本ディープラーニング協会)
AIやディープラーニングの基礎知識を問う検定試験で、ビジネスパーソン向けの内容です。DX推進の文脈でAIリテラシーを証明したい方におすすめです。
G検定は出題範囲が広いぶん、公式テキストとシラバスに沿って全体を一周してから問題演習に入る形が取り組みやすいです。実際の価格やレビューは各ショップで確認できます。
デジタルスキル標準準拠の認定
経済産業省の「デジタルスキル標準」に準拠した研修を修了すると、DXリテラシーのレベルを客観的に示すことができます。マナビDXの講座には修了証が発行されるものもあります。
DXオンライン学習に関する追加の質問
Q. 社内でDX推進を任されたが、何から学べばいい?
まずは経済産業省の「デジタルスキル標準」を読み、DX人材に求められるスキルの全体像を把握しましょう。その上で、自社の課題に合わせてデータ活用・AI・クラウドなどの具体的な学習テーマを選ぶとよいでしょう。
Q. DX講座は1人で学ぶのと、チームで学ぶのとどちらが効果的?
可能であればチームで学ぶ方が効果的です。学んだ内容をチーム内で共有し、自社の業務にどう活かすかを議論することで、知識の定着と実務への応用が進みやすくなります。
まとめ
DX学習のオンライン講座は、入門レベルならマナビDXやUdemyの無料・低価格講座がおすすめです。実践的なスキルを身につけたいなら、Aidemyやテックアカデミーなどのスクールで体系的に学ぶのが効率的です。法人研修にはSchoo for Businessなどの導入がスムーズです。
DX分野は補助金が手厚いため、教育訓練給付金や人材開発支援助成金を活用して費用を抑えることをおすすめします。まずは無料のマナビDXで基礎を固め、そこから自分の目的に合った講座にステップアップしていきましょう。


