マネジメント、プレゼンテーション、ロジカルシンキング、マーケティング。ビジネスの現場で求められるスキルは多岐にわたりますが、忙しい社会人が書籍やセミナーだけで体系的に学ぶのは簡単ではありません。そこで注目されているのが、動画講座を活用したビジネススキルの学習です。
この記事では、ビジネススキルを動画で学ぶメリットから、おすすめのプラットフォーム、効果的な学習の進め方まで、社会人のスキルアップに役立つ情報をまとめて解説します。
ビジネススキルを動画で学ぶメリット
体系的なカリキュラムで効率よく学べる
書籍で学ぶ場合、「次に何を読めばいいのか」を自分で判断する必要がありますが、動画講座では体系的なカリキュラムが組まれているため、順番通りに進めるだけで基礎から応用まで効率よく学習できます。
プロの話し方やプレゼン技術も参考になる
ビジネススキルの動画講座では、各分野のプロフェッショナルが講師を務めています。内容そのものはもちろん、講師の話し方、構成の組み立て方、資料の見せ方なども参考になります。特にプレゼンテーションやコミュニケーションのスキルは、テキストよりも動画の方がずっと学びやすい分野です。
スキマ時間を有効活用できる
対面のセミナーや研修は日程を合わせる必要がありますが、動画講座なら通勤中や昼休み、就寝前など、ちょっとした空き時間に視聴できます。1回10〜20分程度にまとめられた講座も多く、忙しい社会人でも無理なく学習を続けられます。
ただ、通勤電車やオフィスの休憩スペースは意外と音が多く、講師の話が耳に入ってこないこともあります。移動中の視聴が中心になりそうなら、ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンを用意しておくと学習に入りやすくなります。
何度でも復習できる
セミナーや研修は一度聞き逃すと戻れませんが、動画なら気になる部分を何度でも巻き戻して視聴できます。理解が曖昧な箇所を繰り返し確認することで、知識をしっかり定着させることができます。

ビジネススキル動画講座のおすすめプラットフォーム
グロービス学び放題
グロービス学び放題は、ビジネススクールを運営するグロービスが提供する定額制の動画学習サービスです。マーケティング、会計・ファイナンス、組織マネジメント、戦略立案など、MBAレベルのビジネス知識を体系的に学べます。
1本あたり3〜10分程度の短い動画が中心で、スキマ時間に視聴しやすいのが特徴です。初級・中級・上級とレベル分けされたカリキュラムがあり、自分の理解度に合わせて学習を進められます。
Schoo(スクー)
月額980円で9,000本以上の授業が見放題のSchooです。ビジネス系の授業も豊富で、ロジカルシンキング、交渉術、リーダーシップ、タイムマネジメントなど、実務に直結するテーマが揃っています。生放送授業で講師にリアルタイムで質問できるのも魅力です。
Udemy
特定のビジネススキルを集中的に学びたい場合は、Udemyの買い切り型講座がおすすめです。Excelの実務テクニック、プロジェクトマネジメント、データ分析など、実践的なスキルに特化した講座が豊富に揃っています。セール時には1,500円前後で購入可能です。
日経ビジネススクール オンデマンド
日経ビジネススクールが提供するオンデマンド講座は、ビジネスの第一線で活躍する講師陣による質の高い講義が特徴です。マネジメントスキル向上コースやリーダーシップ講座など、管理職向けの専門的な内容が充実しています。
LinkedIn Learning
LinkedInが運営する動画学習プラットフォームで、ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの3分野を中心に数千本の講座を提供しています。英語の講座が中心ですが、日本語字幕付きのコースも増えてきています。
| サービス | 料金 | 講座の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| グロービス学び放題 | 月額1,700円〜 | MBA系の体系的カリキュラム | 経営・戦略を学びたい人 |
| Schoo | 月額980円 | 幅広いジャンル・生放送あり | 色々な分野を広く学びたい人 |
| Udemy | 買い切り1,500円〜 | 実践的・専門的な内容が豊富 | 特定スキルを深掘りしたい人 |
| 日経ビジネススクール | 講座により異なる | 管理職向けの専門講座 | マネジメント層 |
| LinkedIn Learning | 月額約3,000円 | グローバルスタンダードの内容 | 英語も同時に学びたい人 |
まずは比較的リーズナブルなSchoo(月額980円)やグロービス学び放題の無料体験から始めて、自分の学習スタイルに合うサービスを見極めるのがおすすめです。
社会人が身につけるべきビジネススキルの分類
ポータブルスキル(どの業界でも使える汎用スキル)
ロジカルシンキング、プレゼンテーション、コミュニケーション、タイムマネジメント、問題解決力。これらは業界や職種を問わず必要となるスキルで、キャリアの土台になります。動画講座で最も学びやすい分野でもあります。
なかでもロジカルシンキングは、動画で考え方の型をつかんだあとに書籍で演習問題を解くと定着しやすい分野です。手を動かして練習したい方は、入門書を1冊あわせて用意しておくという手もあります。
専門スキル(特定の業務に必要なスキル)
データ分析、マーケティング、会計・財務、プロジェクトマネジメント、プログラミングなどが含まれます。業務に直結するスキルは、実務での活用を意識しながら学ぶと効果が高まります。
マネジメントスキル(人やチームを動かすスキル)
リーダーシップ、コーチング、チームビルディング、目標管理などが含まれます。管理職やリーダーのポジションに就く方には不可欠なスキルです。Googleが公開している「People Management Essentials」のように、無料で学べるマネジメント講座も存在します。
ただ、1on1や部下との面談は「その場でどう返すか」が問われる場面が多く、動画を見ただけでは対応しきれないこともあります。具体的な問いかけの例が載ったコーチングの書籍を手元に置いて、面談前に見返している方も少なくありません。

効果的な学習の進め方
「すぐ使える」テーマから始める
ビジネススキルの学習で挫折しやすいのは、「学んだけど使う場面がない」というケースです。今の業務で「困っていること」「もっと上手くやりたいこと」に直結するテーマから学び始めると、学んだことをすぐに実践に移せるため、モチベーションが維持しやすくなります。
週に2〜3時間の学習時間を確保する
毎日の通勤時間や昼休みを活用すれば、週に2〜3時間の学習時間は十分に確保できます。1日30分×5日でも週2.5時間になります。これを3カ月続ければ約30時間となり、一つの分野の基礎をしっかり固めるには十分な学習量です。
学んだことを業務で実践する
ビジネススキルは「知っている」と「使える」の間に大きなギャップがあります。動画で学んだフレームワークや手法は、翌日の業務で1つでもいいから実際に試してみましょう。実践しなければ、どれだけ動画を見ても「知識」のままで「スキル」にはなりません。
学習ログをつける
何をいつ学んだか、どんな気づきがあったかを簡単にメモしておくと、学習の振り返りに役立ちます。ノートアプリやスプレッドシートに「日付・学んだテーマ・気づき・実践したこと」を記録する習慣をつけましょう。
スマホでメモを取ろうとすると通知が目に入って視聴が中断されがちなので、紙のノートに手書きで残す方も多いようです。フレームワークの図を書き写すことも考えると、方眼タイプのノートが使いやすいです。
ビジネススキル動画学習の注意点
「学んだ気」になるリスク
動画を視聴しているだけで「自分はスキルアップしている」と錯覚しがちです。しかし、本当のスキルアップは、学んだことを実務で使いこなせるようになった時に初めて達成されるものです。視聴後のアウトプット(メモ、実践、人に説明する)を必ずセットで行いましょう。
情報過多で消化不良にならないよう注意
あれもこれもと手を出すと、どれも中途半端になります。同時に取り組むテーマは1〜2つに絞り、一つの分野を一定レベルまで学んでから次に進むのが効率的です。
最新の事例やトレンドはアップデートが必要
ビジネスの世界は変化が速く、数年前の事例がすでに通用しなくなっていることもあります。動画講座で学んだ基本的なフレームワークや考え方は普遍的ですが、事例やトレンドについては日経ビジネスなどの最新メディアで随時アップデートしましょう。

よくある質問
Q. ビジネススキルの動画学習は転職に有利になりますか?
A. 直接的に資格として評価されることは少ないですが、面接での受け答えや業務への取り組み方に反映されるため、間接的にプラスに働きます。特にロジカルシンキングやプレゼンスキルは、面接でも活かせます。
Q. 社内研修と動画講座、どちらが効果的ですか?
A. 目的によります。社内独自のルールや文化に関する研修は社内で行うのが適切です。一方、汎用的なビジネススキルは、質の高い外部の動画講座で学ぶ方が効率的なケースが多いです。両方を組み合わせるのが理想です。
Q. 新入社員におすすめのビジネススキル講座は?
A. まずはビジネスマナー、報告・連絡・相談、ロジカルシンキング、Excel基本操作などの基礎スキルから始めるのがおすすめです。Schooやグロービス学び放題に新入社員向けのカリキュラムが用意されています。
なかでもExcelは、動画で操作を見たあとに関数の逆引き本を1冊持っておくと、実際の業務で手が止まったときに調べやすくなります。
Q. 管理職におすすめの学習テーマは?
A. コーチング、1on1ミーティングの進め方、目標設定と評価、チームビルディングなど、「人を動かすスキル」を中心に学ぶのが効果的です。
まとめ
ビジネススキルの動画学習は、忙しい社会人が効率よくスキルアップするための有効な手段です。グロービス学び放題やSchoo、Udemyなど、目的に応じたプラットフォームを選び、まずは今の業務で困っていることに直結するテーマから学び始めるのがおすすめです。
最も大切なのは、動画を見るだけで終わらず、学んだことを実際の業務で実践することです。知識を「使える」スキルに変えていくプロセスこそが、ビジネスパーソンとしての成長につながります。まずは無料体験からスタートしてみましょう。


