中小企業診断士は、経営コンサルティングの唯一の国家資格として、ビジネスパーソンの間で根強い人気があります。ただし、合格率は1次試験で約30%、2次試験で約20%と難関資格の部類に入り、多くの受験生が予備校や通信講座を活用して対策しています。
そんな中、コスパの高さで注目されているのが「スタディングの中小企業診断士講座」です。53,900円〜という大手予備校の5分の1以下の価格ながら、毎年多くの合格者を輩出しているとされるこの講座の実力はいかほどなのか。良い評判も気になる評判も含めて正直に検証します。

スタディング中小企業診断士講座の基本情報
スタディングの中小企業診断士講座は、1次試験と2次試験の両方に対応したオンライン通信講座です。スマホ・PCで講義動画の視聴から問題演習まで完結し、忙しい社会人でもスキマ時間に学習を進められる設計になっています。
- 1次2次合格コース(ミニマム):53,900円(税込)
- 1次2次合格コース(スタンダード):64,900円前後(税込)
- 1次2次合格コース(パーフェクト):84,700円前後(税込)
- パーフェクトコースは教育訓練給付金の対象
- 2年度分の試験に対応(買い直し不要)
- AI復習問題・学習レポート機能搭載
料金は記事執筆時点のものです。セール時には割引価格で販売されることもあるため、最新の正確な価格は公式サイトでご確認ください。
スタディング中小企業診断士講座の良い評判
大手予備校の5分の1以下の料金
中小企業診断士の大手予備校(TAC・LECなど)の受講料は25〜30万円程度が相場です。それに対しスタディングは53,900円〜と、約5分の1の価格。この価格差は受験生にとって大きな判断材料になります。
さらに、パーフェクトコースは教育訓練給付金の対象となっており、条件を満たせば受講費用の20%(上限10万円)が支給されます。実質的な負担額はさらに低くなる可能性があります。
2年度分の試験に対応している
スタディングの中小企業診断士講座は、購入年度と翌年度の2年分の試験に対応しています。他社では翌年度は更新版の購入が必要になるケースもあるため、この点はコスパの面で大きなアドバンテージです。
中小企業診断士は1年で合格するのが難しい資格なので、2年計画で学習する受験生にとっては特に嬉しいポイントです。
1講義15分で社会人でも続けやすい
1回の講義は15分程度、さらに細かいチャプターに分けると3〜5分で区切れるため、通勤時間や昼休みに少しずつ進められます。中小企業診断士は学習範囲が広い(1次試験だけで7科目)ため、毎日コツコツ積み重ねられる仕組みは重要です。
とはいえ、通勤電車やカフェは講義の音声が聞き取りにくい場所でもあります。周囲の音を抑えられるイヤホンがあると、スキマ時間を実際に学習時間へ変えやすくなります。
合格実績がしっかりある
スタディングは中小企業診断士の合格実績を公表しており、記事執筆時点では2次合格者を年間200名以上輩出しているとされています。通信講座でこれだけの合格者数を出しているのは、カリキュラムの有効性を裏づける数字と言えます。

スタディング中小企業診断士講座の気になる評判
質問サポートが限定的
スタディングの基本プランでは質問対応が限定的です。中小企業診断士は出題範囲が広く、特に「経済学・経済政策」「財務・会計」など理解が難しい科目もあるため、質問できない不安を感じる受験生もいます。
パーフェクトコースでは一定回数の質問が可能ですが、無制限ではないため、頻繁に質問したい人には物足りない可能性があります。
2次試験の記述対策に限界がある
中小企業診断士の2次試験は記述式のため、「自分の解答が合っているか」をフィードバックしてもらう機会が重要です。スタディングではAI模範解答との比較機能などが用意されていますが、講師による添削サービスは含まれていません。
2次試験の記述対策を重視する場合は、別途添削サービスや勉強会への参加を検討するのが良いでしょう。
紙のテキストがない
すべてデジタル教材のため、紙のテキストに書き込みながら学習するスタイルの人には不向きです。中小企業診断士は7科目もあるため、テキストを物理的に並べて横断的に確認したい人にとってはデメリットとなります。
この点は、市販のテキストを1セットだけ手元に置いて補っている受験生もいます。講義はスタディング、書き込みと横断確認は紙、という使い分けをすると、デジタル教材の弱点をカバーしやすくなります。
独学力が求められる
学習計画の策定やモチベーション管理は基本的に自分次第です。大手予備校のように「カリキュラム通りに進めば自然と合格圏内に入る」という強制力はないため、自己管理ができる人に向いています。

コース比較|どれを選ぶべき?
| コース | 料金(税込目安) | 内容 |
|---|---|---|
| ミニマム | 53,900円 | 基本講座+問題集+過去問 |
| スタンダード | 64,900円 | ミニマム+直前対策+模試 |
| パーフェクト | 74,800円 | スタンダード+Q&A+添削相当機能(給付金対象) |
初学者でしっかり対策したい場合はスタンダードコース以上がおすすめです。教育訓練給付金の対象となるパーフェクトコースを選べば、実質的な負担はスタンダードとほぼ変わらなくなるケースもあります。
他社との料金比較
| サービス | 料金(税込目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| スタディング | 53,900円〜 | スマホ完結・AI復習・2年対応 |
| 診断士ゼミナール | 50,000円前後 | 動画講義+テキスト |
| フォーサイト | 70,000円前後 | 紙テキスト+質問対応 |
| TAC(通信) | 250,000円前後 | 大手の手厚いサポート |
| LEC(通信) | 270,000円前後 | 講師の質に定評あり |
スタディングは低価格帯の中でもAI復習機能と2年対応という独自の強みを持っています。一方、大手予備校のTACやLECは5倍以上の価格ですが、添削・質問・模試など手厚いサポートが付きます。
スマホやタブレットで講義を見る前提の講座を選ぶなら、端末の置き場所も一緒に考えておくと快適さが変わります。机の上で角度を付けて固定できるスタンドがあると、動画を見ながら手元でノートを取る形が作りやすくなります。
スタディング中小企業診断士講座が向いている人
- 費用を抑えて中小企業診断士を目指したい人
- 2年計画でじっくり学習したい人
- スマホでの学習に抵抗がなく、通勤時間を活用したい人
- 自分で学習スケジュールを管理できる人
- 教育訓練給付金を活用してさらにお得に受講したい人
スタディング中小企業診断士講座が向いていない人
- 2次試験の記述添削を講座内で受けたい人
- 講師に質問しながら学習を進めたい人
- 紙テキストを使った学習にこだわりがある人
- 強制力のあるカリキュラムがないと続けられない人
中小企業診断士の試験概要
中小企業診断士試験は1次試験と2次試験の2段階構成です。
1次試験(マークシート方式)
1次試験は7科目で構成されています。「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目を2日間で受験します。科目合格制度があるため、一度に7科目すべて合格できなくても、合格した科目は翌年以降に免除されます。
2次試験(記述式+口述)
2次試験は筆記試験と口述試験で構成されます。筆記試験では与えられた企業の事例をもとに、経営課題の分析と解決策を記述します。実務に即した内容のため、知識だけでなく論理的な文章力も求められる試験です。口述試験は筆記試験合格者のみが受験でき、合格率は例年ほぼ100%近くです。
合格するためのスタディング活用法
- まず1次試験の全科目を一周する:完璧を求めず、まずは全体像を掴むことが大切
- AI復習問題を毎日消化する:7科目の知識を忘れないために、AIが出す復習問題を毎日チェックする
- 科目合格制度を戦略的に活用:得意科目を先に合格させて、翌年は苦手科目に集中する戦略も有効
- 2次試験対策は早めにスタート:1次試験の勉強と並行して、2次試験の過去問にも触れておくと効率的
- 必要に応じて他の教材を併用:2次試験の記述対策は、勉強仲間との相互添削や市販の過去問集で補う
最後の項目で挙げた「市販の過去問集」は、2次試験対策の要になる部分です。事例問題は同じ論点が形を変えて出るため、複数年分をまとめて解ける過去問集を1冊用意しておくと、答案の型を作りやすくなります。
よくある質問(Q&A)
Q. 完全初学者でもスタディングだけで合格できる?
A. 1次試験についてはスタディングの講座内容で十分対策可能です。2次試験は記述式のため、自分の答案の質を客観的に評価する機会を別途設ける(勉強会・SNSコミュニティなど)のがおすすめです。
Q. 勉強時間はどのくらい必要?
A. 一般的に中小企業診断士の合格には1,000〜1,500時間の学習が目安とされています。1日2時間の学習で1年半〜2年が標準的なスケジュールです。スタディングのスキマ学習を活用すれば、まとまった時間が取れない社会人でも着実に積み上げられます。
Q. 教育訓練給付金の対象になる?
A. パーフェクトコースが教育訓練給付金の対象です。雇用保険に1年以上加入している方(初回の場合)は、受講費用の20%(上限10万円)が支給されます。詳細な条件はハローワークまたは公式サイトで確認してください。

スタディング中小企業診断士講座の詳細は公式ページで確認できます。中小企業診断士試験の最新情報は中小企業診断協会の公式サイトをご覧ください。また、教育訓練給付金の制度については厚生労働省の教育訓練給付制度ページで詳しく解説されています。


