MBA(経営学修士)の取得は、キャリアアップや起業を目指すビジネスパーソンにとって大きな武器になります。しかし、従来のMBAプログラムは学費が数百万円~数千万円かかり、仕事を辞めてフルタイムで通学する必要があるケースも多く、ハードルの高さがネックでした。
Courseraでは、世界の有名大学が提供するオンラインMBAプログラムを、通常のMBAと比較して大幅に低い費用で受講できます。仕事を続けながら、自宅から世界トップクラスのビジネス教育を受けられるのは大きな魅力です。
この記事では、CourseraのオンラインMBAプログラムの概要、費用、選び方のポイントを詳しく解説します。

CourseraのオンラインMBAとは
Coursera(学位プログラム一覧)では、複数の大学がオンラインMBA(経営学修士)プログラムを提供しています。修了すると、通学制のMBAと同じ大学の正式な学位が授与されます。
完全オンラインで受講でき、仕事を続けながら学位取得を目指せるのが最大の特徴です。ライブ講義とオンデマンド講義の組み合わせで、柔軟にスケジュールを組めるプログラムが多くなっています。
Courseraで提供されている主なMBAプログラムとしては、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の「iMBA」がよく知られています。このプログラムは、アメリカの州立大学として高い評価を持つイリノイ大学が提供しており、世界中から受講者が集まっています。
オンラインMBAの費用比較
CourseraのオンラインMBAの費用は、従来のMBAと比較すると大幅に抑えられています。
アメリカの通学制MBA(トップスクール):年間6万~8万ドル(約900万~1,200万円)×2年
日本国内の通学制MBA:150万~400万円程度
CourseraのオンラインMBA(iMBA):約23,000ドル(約350万円)
通常のアメリカMBAと比べると数分の1の費用で取得可能
iMBAは1科目あたり約1,000ドルで受講でき、全課程を修了するとイリノイ大学の正式なMBA学位が授与されます。留学に伴う渡航費や生活費が不要な点も、トータルコストの削減に貢献しています。
とはいえ、数百万円単位の出費であることに変わりはありません。申し込む前に「MBAでは何を学ぶのか」を日本語の入門書でざっくり掴んでおくと、自分に必要な学びかどうかを判断しやすくなります。
オンラインMBAで学べる内容
コアカリキュラム
MBAプログラムのコアカリキュラムは、ビジネスの基盤となる分野を網羅しています。
財務会計・管理会計:企業の財務状況を理解し、経営判断に必要な数字を読み解くスキル
マーケティング:市場分析、消費者行動、ブランド戦略など
組織行動論・リーダーシップ:チームマネジメントやリーダーシップの理論と実践
戦略経営:企業戦略の立案・分析・実行に関する知識
オペレーション管理:サプライチェーンや業務プロセスの最適化
ファイナンス:投資判断、資金調達、企業価値評価
選択科目・専門分野
コアカリキュラムに加えて、デジタルマーケティング、データアナリティクス、アントレプレナーシップ(起業家精神)、グローバルビジネスなど、専門分野の科目を選択して学べます。
自分のキャリア目標に合わせて科目を選択できるため、汎用的なビジネス知識に加えて特定分野の専門性を深めることも可能です。

CourseraのオンラインMBAのメリット
仕事を辞めずに学位取得
フルタイムの通学制MBAとは異なり、仕事を続けながら学習を進められます。講義はオンデマンド形式が中心のため、平日の夜や休日を使って自分のペースで学習できます。
裏を返せば、学習時間は家族の生活音がする自宅や、外出先のすき間時間で確保することになります。夜のリビングやカフェでも講義に集中したい方には、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンが受講のハードルを下げてくれます。
費用の大幅な削減
通学制MBAの数分の1の費用で同等の学位を取得できます。留学にかかる生活費や渡航費も不要です。
世界中のクラスメートとのネットワーク
オンラインMBAには世界各国から受講者が参加しています。ディスカッションフォーラムやグループプロジェクトを通じて、グローバルなビジネスネットワークを構築できます。
「お試し」してから正式入学できる
CourseraのiMBAの特徴的な仕組みとして、プログラムの一部科目を個別に受講してから正式にMBAプログラムに入学するという段階的なアプローチが可能です。いきなり数百万円を投じるリスクを軽減できます。
オンラインMBA選びのポイント
大学の認証(アクレディテーション)
MBA選びで最も重要なのが、プログラムが正式な認証を受けているかどうかです。AACSB、EQUIS、AMBAといった国際的なビジネススクール認証機関から認証を受けているプログラムを選びましょう。
イリノイ大学のiMBAはAACSB認証を受けており、品質が保証されています。
カリキュラムの内容と専門分野
自分のキャリア目標に合った専門分野(マーケティング、ファイナンス、アントレプレナーシップなど)が選択科目として用意されているかを確認しましょう。
学習のサポート体制
オンラインMBAは自律的に学習を進める必要があるため、サポート体制の充実度は重要です。ライブセッションの有無、メンタリング制度、キャリアサポートなどを事前に確認しておきましょう。
英語力の要件
CourseraのオンラインMBAは基本的に英語での受講となります。TOEFLやIELTSのスコアが入学要件として設定されている場合があるため、必要なスコアを事前に確認し、必要に応じて英語力の強化を行いましょう。
出願準備で最初に取りかかることになるのがスコアメイクです。TOEFLは形式に慣れているかどうかで手応えが変わるため、対策本で出題パターンを確認しながら準備を進める方が多いようです。
CourseraのオンラインMBAで取得できる学位は正式な学位ですが、日本国内での学歴としての扱いは企業によって異なります。海外大学のオンラインMBAを評価する企業もあれば、通学制のMBAを重視する企業もあるため、転職先の業界や企業の傾向をリサーチしておくことが大切です。
MBAを取得する前に「お試し」する方法
いきなりMBAプログラムに入学するのは不安という方には、以下の方法がおすすめです。
ビジネス系の専門講座を受講する:Courseraにはマーケティング、ファイナンス、リーダーシップなど、MBAのカリキュラムに近い内容の専門講座が多数あります。まずはこれらを受講して、自分がビジネスの学問的な学習に興味を持てるかを確認しましょう。
iMBAの個別科目を受講する:iMBAでは、正式入学前にプログラムの一部科目を個別に受講可能です。取得した単位はMBAプログラムに移行できる場合があります。
ビジネス系無料コースを試す:Courseraの無料コースでビジネスの基礎を学び、オンライン学習のスタイルが自分に合うかを確かめるのも有効です。

よくある質問
Q. オンラインMBAと通学制MBAの学位に違いはありますか?
CourseraのオンラインMBAで取得できる学位は、通学制と同じ大学から授与される正式な学位です。学位証書にも「オンライン」と明記されないケースが多く、学位としての価値は同等とされています。
Q. 日本からの受講者はいますか?
はい、日本から受講している方もいます。オンラインプログラムのため時差の影響は多少ありますが、講義の多くはオンデマンド形式で提供されるため、日本時間に合わせて柔軟に学習を進められます。
Q. MBAの学位は転職で有利になりますか?
MBA学位は特に経営企画、コンサルティング、マネジメントポジションへの転職で評価される傾向があります。ただし、学位だけでなく実務経験やスキルとの組み合わせが重要です。
Q. 仕事をしながら修了できますか?
多くの受講者が仕事と両立しながらプログラムを修了しています。ただし、週10~20時間程度の学習時間を確保する必要があるため、スケジュール管理が重要になります。
週の目標時間を決めても、実際に何時間机に向かえたかは意外と分からないものです。学習時間を積み上げで記録できるタイマーを机に置いて、ペースが落ちていないか可視化している人もいます。
まとめ
CourseraのオンラインMBAは、世界的に認知された大学の正式な学位を、通常のMBAの数分の1の費用で取得できるプログラムです。仕事を続けながら自宅から受講でき、グローバルなネットワークも構築できます。
英語力や学習時間の確保が必要ではありますが、キャリアアップや起業を目指すビジネスパーソンにとっては、検討する価値のある選択肢です。まずはビジネス系の専門講座を1つ受講して、オンラインMBAの学習スタイルが自分に合うか試してみてください。


